緊急避妊薬にまつわる7つの誤解と真実
·執筆・編集責任: 加藤 琢也 (薬剤師・Rescue Pill運営責任者)
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誤解が多い緊急避妊薬
緊急避妊薬については、インターネット上に様々な情報があふれています。中には誤った情報も多く、必要な時に使用をためらってしまう原因にもなっています。
この記事では、よくある誤解を医学的な観点から解消していきます。
誤解1:緊急避妊薬を飲むと太る
真実:長期的に太ると一律にいう根拠はありません
現行の一般用医薬品説明文書では、体重増加は一般的な副作用として記載されていません。一方、手足のむくみは、服用後に医師または薬剤師へ相談する症状の一つです。「自然に治る」と自己判断せず、むくみに気づいた場合や症状が続く・悪化する場合は、説明文書を持って医師または薬剤師へ相談してください。
誤解2:将来、妊娠できなくなる
真実:不妊になることはありません
緊急避妊薬が将来の妊娠能力に影響を与えることはありません。
服用後、次の排卵からは通常通り妊娠の可能性があります。これは多くの研究で確認されています。
誤解3:何度も使うと効かなくなる
真実:「耐性」がつくとの根拠はありません
繰り返し使用したことだけで「耐性」がつくとはされていません。ただし、その都度の効果は服用までの時間などで変わり、100%ではありません。必要な場合は、できるだけ早く薬剤師または医療機関へ相談してください。
ただし、緊急避妊薬はあくまで「緊急用」です。頻繁に必要になる場合は、低用量ピルなど継続的な避妊法を検討しましょう。
誤解4:中絶と同じ
真実:全く異なります
緊急避妊薬は妊娠を防ぐ薬であり、中絶薬ではありません。
主な作用は排卵の抑制・遅延で、すでに成立した妊娠を中断する薬ではありません。すでに妊娠が成立している場合(妊娠検査が陽性の場合など)には効果がないため、服用せず医療機関へ相談してください。今回の性行為による妊娠が心配というだけで自己判断で見送らず、性交後72時間以内なら今すぐ販売薬局または医療機関へ連絡し、薬剤師・医師に確認してください。
誤解5:副作用がひどい
真実:症状の種類や経過には個人差があります
吐き気や頭痛などは、現行の一般用医薬品説明文書に記載された副作用です。説明文書には、症状が治まるまでの一律の期限は示されていません。
説明文書に記載された症状の例
- 吐き気
- 頭痛
- 疲労感
- 不正出血
誤解6:若い人は使えない
真実:年齢制限はありません
緊急避妊薬に医学的な年齢制限はありません。
薬局販売に保護者同意を一律に求める運用ではありません。現行の運用では、16歳未満の方には医療機関への相談が勧められています。
誤解7:男性は関係ない
真実:パートナーとして関わることができます
避妊はカップル双方の責任です。男性パートナーができることは多くあります:
- 緊急避妊薬が必要な状況を理解する
- 費用を負担する、または分担する
- 薬局や医療機関への同行(本人希望時)
- 精神的なサポート
- 今後の避妊について一緒に考える
正しい情報を得るために
緊急避妊薬について不安がある場合は、以下の情報源を参考にしてください:
- 厚生労働省のウェブサイト
- 産婦人科医・薬剤師への相談
- 日本産婦人科学会の情報
まとめ
緊急避妊薬は、正しく使えば安全で効果的な薬です。
誤った情報に惑わされず、必要な時には躊躇なく使用してください。それがあなたの体と将来を守ることにつながります。
不安がある場合は、薬剤師や医師に相談しましょう。本アプリでは、相談できる医療機関も検索できます。
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